進級審査の時期ですね。
ワタシのもとに嬉しい知らせが届きました。
「所属になれました！」
その子には今までアドバイスをしていたのですが、このたび無事に審査を合格して事務所に所属できたようです。
もちろん本人の努力と時の運が大きく作用する世界ですが、微力ながらその子の力になれたみたいでワタシも勇気づけられました。
目次（クリックでジャンプ）
審査はなにをするのか？
そもそも養成所や事務所の審査ってなにをするの？
なんて疑問に思っている人もたくさんいると思います。
とはいえ、全国共通模試のようにどの事務所や養成所でも同じ課題が課せられるわけではありません。
・一年間の成果
・普段のレッスンでの評価
・ボイスサンプルの提出
・課題を与えられて発表
などなど、方針によって様々です。
ですので一概にこれさえやれば完璧というものはありません。
ですが、共通しているポイントはあります。
あなたは商品価値があるのか
事務所というのも会社です。
営業担当のマネージャーさんが制作会社などに営業をかけ自社の商品を売り込みます。その商品というのが人間なわけです。
少し話はそれますが先日ワタシの家に牛乳配達の営業マンがやってきました。
今時、牛乳なんてコンビニやスーパーでも買える時代です。そんな時代の中でいかにして契約をしてもらうか、その営業マンは熱心に営業トークを展開してました。
この商品はいかに評価されているか
こちらはこんな風にアレンジもできる
これは栄養価が従来のものより高い
食べやすい、安い、苦手な人でも飲みやすい…
あの手この手を駆使し、サンプルを配ったりしつつ言葉巧みに営業をしてくれました。
自社の商品がいかに優れているのか、他と違うのか、そういったポイントを説明してくれたのです。
ココにヒントが隠れていそうですね…
牛乳と人
先ほどの営業マンの取り扱っているのは牛乳で、事務所のマネージャーさんは役者という人間を売り込みます。しかし、やることは同じなのではないでしょうか？
人気と実力ありますよ
歌も歌えます！ラジオできます！（特技）
見た目かわいいでしょ？（ビジュアル）
などなど売り込みする要素はたくさんあります。
さて、マネージャーさんの立場になって考えましょう。
自社製品をお客さんに売り込むときにセールスポイントがなければ何といっていいかわかりませんよね？
この子、実力もまあまあですね
いたって平均的な子です
使っていただけませんかね？
なんて言われても制作会社は困ってしまいます。
ということは事務所が必要としているのはどんな人なのか？
そこを考えてみるのが攻略のヒントになりそうですね。
事務所にもカラーがある
大なり小なり事務所にも特色があります。
アニメが強い事務所、吹き替え、ゲーム、ナレーション…またすでに所属している声優さんの系統も考えてみてください。
清楚・さわやか系が何人もいるなら、もしかして事務所のカラー的にそのような人が好まれるかもしれません。
逆に先輩にいない系統を攻めてみるのもいいでしょう。
清楚・さわやか系ばかりなら事務所内競争も激しく
すでにうちには○○がいるからなぁ
なんて思われてしまいます。
しかし、そんな中でお婆さんや荒くれものができる人が出てきたら、今までカバーできなかった分野をカバーしようと目につくかもしれません。
全員が全員主人公キャラでなくてもいいのです。
これは皆さんの戦略です。
どちらを攻めるかというのは皆さん自身の嗅覚で判断してください。
どのような判断を下したとしても考えるべきなのは
自分の商品価値はなんなのか？
ということです。
演技だけでなく、自身のキャラクターや容姿、特技も十分あなたの商品価値を高めてくれます。
自分には何ができるのか？
どうすれば自分が売り込んでもらえるのか？
今一度考えてのぞむと少しでも審査がいいものになるかもしれませんね。
皆さんの健闘を祈っております！
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それでは本日のレッスンはここまで！
