夏のオープンキャンパス攻略法

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暑いですね。
毎度同じ出だしになるほどですが、場所によっては40℃越えた場所もあったみたいで今年の猛暑ぶりを物語っていますね。

さて、学生の皆さんはもうすぐ夏休みでしょうか?
在学中、もしくは卒業後に声優の専門学校へ通おうと考えている皆さんにとっては夏のオープンキャンパスで専門学校の様子を知ることができる時期でもあります。
今回はオープンキャンパスで見ておきたいポイントを声優で講師でもあるワタシがご紹介したいと思います。

オープンキャンパスってなに?

そもそもオープンキャンパスというものをご存知ですか?
高校や大学などでもやっているので馴染みのある言葉だと思いますが、要するに見学会や体験会のことです。

実際にレッスンを体験できたり、どのようなカリキュラムなのかを紹介してもらえたり、時には在校生の実演や特別講師として現役声優さんの講演など様々な企画が催されています。
中には合宿形式、オーディション形式なものもあり、チャンスをつかむことが出来るかもしれませんね。

それぞれの特色を知ろう

自分の今後を任せる以上適当に決めるわけにもいきませんよね。
専門学校にもそれぞれ特色があります。

学費がリーズナブルです

短期間でレッスンをします

全日だけでなく夜間コースもあります

ボーカルやダンスのレッスンもあります

実際の収録スタジオが併設されてます

などなど、個性的です。
例えば学費は自分で工面しないといけなく、そこまで高額な学費は払えない人には学費が安価なのは魅力的ですし、普段は働いたり学生だったり、お昼の時間の確保が難しい人は週末や夜間のコースという選択肢は有難いと思います。

要は自分のスタイルや求めるものにどれくらいマッチするのか、ということを考えるべきです。

みんなが行っているから

なんか雑誌に載ってたから

○○さんが卒業したから

そのような理由で決めるのは、必ずしも得策ではないです。
アナタ自身に合うかどうか、というのを考えるべきです。

実際に肌で感じる

さて、今までのは資料を見て知ることも出来ます。
正直資料に載っている謳い文句はどれも魅力的です。
オープンキャンパスの最大の利点は自分の目で確かめられるということです。

一日体験なので全てを判断することは難しいですが、資料だけではわからなかった部分が見えると思います。校舎・在校生・講師・スタッフさんの雰囲気や設備の充実具合と見学に来た人(皆さんの同期になるかもしれない人)カリキュラムやレッスンなどなど。実際に体験するからこそ感じることがあるかもしれません。

例え素晴らしいレッスンや講師でも「なんか雰囲気に合わない」なんて思うことがあるかもしれません。そんな直感でもいいので、自分が通うとしたらと考えてみてください。決して安くない学費を払って、貴重な時間を使って今後を任せるのです。実際に肌で感じてみましょう。

特別イベント

体験レッスンというとよく目にするのが「アフレコ体験」といったものです。実際にマイクの前に立って画面にあわせてアフレコするというもの。まさに声優の体験ができちゃうのです。

●●●
あなた

うわぁ、楽しかったな!毎回こんなレッスンできるなんて!

ちょっと待ってください。
実は多くの場合、こういったアフレコレッスンは体験レッスン用に特別に組まれたものだったりします。

入学して即アフレコレッスン!ということはほぼないです。

むしろ即アフレコレッスンというなら基礎が疎かになるので疑ってかかってもいいくらいです。

ですので、入学してすぐにアフレコできると思わないほうがいいです。
まずは基礎をしっかりと身につけてその後、マイクワークなどのレッスンがあります。
どうしても基礎レッスンだけの体験となると皆さんに楽しんでもらえない、悪い言い方をしたら地味なレッスンなので客寄せな意味合いもこめてアフレコレッスンをすることが多いのです。(体験が出来るので決して悪いことではないですけどね)

講師について

さて、システムや雰囲気もつかめましたね。
そこで次は講師について少し書きたいと思います。
レッスンを受ける以上、その講師がどのような人なのか気になりますよね。

でも、ここで誤解しないで欲しいことがあります。
経歴が華々しかったり名前を知っている声優さんが講師というのは現場の話であったり、成功体験や演技論を聞けてとてもためになります。

だからといって、それだけで判断しないでください。

「この先生は名前を聞いたことがないから」という判断基準だけで切り捨てるのはもったいないです。
指導するというのも技術が必要です。
「名選手が名監督になれるわけではない」という言葉があるように有名な人が必ずしも教えるのが上手、というわけではないのです。

逆に名前を聞いたことがない人でも、もしかしたら指導するのに長けている人かもしれません。
専門学校も考えがないわけではありません。
講師にも激しい競争があるので評判が悪かったり成果がない講師が居続けるのは難しいです。
そこに残っている、ということは何か理由があるはずなのです。

講師はネームバリューも大事ですが、皆さんが知ってる・知らないだけで判断しない方がいいでしょう

考えろ、そして感じろ!

オープンキャンパスはお祭りみたいな部分もあって参加するだけで楽しいですが、楽しみつつチェックすべきポイントをいくつかご紹介しました。
スタッフさんに質問できる機会もあると思いますので気になることは聞いてみるといいかもしれないですね。

皆さんの大事な将来の入り口になるので事務所所属への道のりやレッスンカリキュラム、学費、雰囲気、自分にいかにプラスになるかをしっかりと考えてみましょう。そして時間の許す限り、色々な所を見てみるといいかもしれないです。そうすれば選択肢も増えますし、自分の中で判断基準が出来るかもしれません。

『燃えよドラゴン』という映画で「考えるな、感じろ」という有名なセリフがあります。

しかし、現実問題感覚だけで判断するわけにもいきませんので、しっかりと考えた上で最終的に「自分に合うな」と感じた所にするといいかもしれないですね。

皆さんの専門学校選びに少しでも役立てれば幸いです。

それでは本日はココまで!