毎日暑いですね。声優を目指す皆さんはレッスン頑張ってますか?今日はそんな頑張っている皆さんがレッスンを受ける上で気をつけたいポイントを講師の視点から
お話したいと思います。
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レッスンは練習の場ではない
すでに養成所の講師の方々から言われた人もいることでしょう。「レッスンは練習の場ではない」という言葉。レッスンで何かを学ぼう、その気持ちは大事です。でも…
何もわからないので教えてください
先生の言うことだけをやっていれば声優になれる!
と考えているのなら、それは考え直す必要があるかもしれません。何事も受け身になってはいけないのです。
自分に必要なことは何なのか?それを考える必要があります。クラスに上手いなと思う人はいるでしょうか?そこで「あの人上手いな」で終わるのではなく、なぜ上手に感じるのか、自分との違いを考えてみましょう。
自分の足りないことを知ることが成長の第一歩なのです。講師から言われたダメ出しもヒントになるはずです。それは自分へだけでなく、他人へのダメ出しもヒントになることが多いです。自分の出番ではないからといって気を抜いてはいけません。
トライ&エラー
「トライ&エラー」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?やってみて、失敗をして、その原因を究明して、次に繋げるという考え方です。
レッスンで何かを教えてもらおうと思うのではなく、毎回何かを試してみるのはいかがでしょうか?
滑舌を注意されたから気をつけよう
アクセントを注意しなきゃ
距離感について意識しよう
感情表現をもっとやってみよう
毎回テーマを持ってレッスンへ臨むのです。テーマは何でもいいのです。何となくレッスンがあるから行くのではなく、自分でテーマを設定して、それに向けて練習してレッスンで試すのです。そこでまた新しい課題が見つかって…という繰り返しです。
練習の場ではなく収録本番のつもりでやってみてください
緊張感が成長させる
同じくらいの実力の声優がいました。Aさんはたまたま現場に呼ばれる機会があり、未熟ながら毎回緊張による腹痛と戦いながらなんとか食らいついていきました。
もう一人の声優Bさんも決して手をぬいていたわけではないですが、毎回同じ顔ぶれで受けるレッスンにも慣れ始め、講師の言葉も前に聞いたことがあるからと聞き流しておりました。
AさんとBさんが再会したころ歴然とした差が開いておりました。
現場で揉まれることにより、緊張と戦いながらもがき続けたAさんはいつの間にか成長をしていたのです。現場は成長するための場ではありません。しかし、その緊張感や失敗という経験は人を成長させるのです。
では現場に出なければ成長できないのですか?
そんなことはありません。Bさんが決して悪かったわけではないのですが、どうしても慣れから緊張感が薄れてしまったのです。
レッスン場は戦場だ
普段のレッスンを「いつものレッスン」にしないために先述したように自分で目標やテーマを設定して、適度な緊張感とモチベーションを維持する必要があります。
養成所のクラスメイトと打ち解けはじめて、なんとなくレッスンにも和やかな空気が漂ってませんか?仲良くするのはいいことです。でもレッスンが始まったら、クラスメイトは友達でありライバルなのです。
休みの日に友達と遊びに行ったり食事に行くのも構いません。しかし、なあなあにならないように常に緊張感をもつようにしましょう。そうすればレッスン場も収録現場にもひけを取らない【現場】になり得ます。要は皆さん自身の気持ちの持ちようなのです。
少し説教くさくなってしまいましたが、皆さんの普段のレッスンが実りあるものになることを願っています。
本日のレッスンは以上です!それではまた次回お会いしましょう!